お庭のサボとタニ

庭の片隅の砂漠地帯(簡易フレーム)

花咲く士童

f:id:sabopeix:20200710215530j:plain

他のサボのおまけでついてきた、士童(Frailea castanea)です。

 

南米出身の小型サボテン、フライレア属は閉花受精という性質を持つらしい。

つまり、蕾のまま花が開かずに自家受粉して結実するという珍しい特徴を持っているらしい。

 

のですが、日曜日の梅雨の晴れ間に開花してくれました!

f:id:sabopeix:20200710221316j:plain

優しいレモンイエローです。

 

 

f:id:sabopeix:20200710221340j:plain

100円玉サイズの球体から精一杯に花を咲かせる姿はなんとも健気。真横から眺めた時のラッパ型が好きです!個人的に。

 

せっかくなのでお花をコチョコチョしておきましょう。結実するかな?

 

フライレア属は自家受粉でどんどん増える代わりに比較的短命なサボテンのようです。生命サイクルが短く多産なネズミみたいですね。どんどん増やさなきゃ。

 

士童にも大型士童やニーテンス(稜が少ない)等のバリエーションがあるようですが、うちのは平凡なプレーン士童。種ができたら蒔いてみようと思います。

実生2020 ~パキポディウム編~

パキポってかわいいですよね。

 

形が様々で花も可愛いし、強健な物から難物まで、初心者から上級者まで楽しめる。人気なのもうなずけます。

 

本当はあれこれ蒔きたいけれど、スペースも限られているので今年のパキポは1種類。

欲しいパキポは沢山あるのですが、エビス大黒(デンシカウレ)にしました。

 

エビス大黒は強健なデンシフローラム(Pachypodium densiflorum)と扁平に育つがやや栽培が難しいらしいブレビカウレ(Pachypodium brevicaule)の交配種です。二種のいいとこ取りで、強健かつ特徴ある扁平型のパキポディウムという事ですね。

 

難しそうなやつは蒔かないという自分の中の暗黙のルールがあったりなかったりなので、丈夫なパキポは大歓迎です。

 

はい、蒔きました!

f:id:sabopeix:20200627082405j:plain

生えました!発芽率100パーセント! 

 

パキポは芽もかわいい…

 

f:id:sabopeix:20200627082434j:plain

 

 

 

f:id:sabopeix:20200627082453j:plain

室内で管理してたので、斜めです。
ダイソーの遮光ネットをテープで雑にとめて、お外へ。

 

そして2か月!

f:id:sabopeix:20200704200916j:plain

最初は細かったエビ大達も横に太ってきました。

今後が楽しみです。

 

実は去年のグラキリス実生の際、梅雨明けの猛暑に急に曝したせいか、大部分の苗を死なせてしまいました。パキポ=直射日光のイメージだったのですが、やはり幼苗は少々デリケートなよう。

グラキリの二の舞にならぬよう、梅雨明けは慎重に遮光して管理しようと思います。

 

そして去年の夏~冬をサヴァイヴしたグラキリコンビ。

f:id:sabopeix:20200704201644j:plain

少々雨にあて過ぎかしら。

 

いよいよ夏本番…ッ!

しわしわ!聖王丸

最近暑いですね。

我が家のギムノカリキウム・聖王丸(Gymnocalycium buenekeri)です。

 

f:id:sabopeix:20200603205705j:plain

 

ペンタカンサとも呼ばれるこのサボテン、買ったときに札が付いていなかったので、正確には「多分聖王丸だと思われるサボテン」です。

ほぼ同じ見た目でツヤツヤなのはホルスティ(Gymnocalycium horstii)だそうです。

 

さてこの聖王丸、春の植え替えを済ませ、とっくにゴールデンウィークも過ぎたのに冬の断水から中々目覚めてくれず、しわしわの状態が続いていました。

 

そして6月に入り、夜も少しムシっとする日が増えてきた今日この頃、ようやくふっくらし始めて一安心です。

 

聖王丸は少し遮光した環境で、水やりしっかり目で育てるという、初心者のサボテン栽培に対するイメージを裏切るわがままな奴であります。

わがままボディです。

 

f:id:sabopeix:20200606195613j:image

 

この子は自分が社会人になってから初めて買ったサボテンで、いきなり直射日光で変色させたり、ベランダの全く合わない環境で2年ほど成長させられなかったり、いろいろ苦労をかけたサボテンであると同時にサボテン栽培の面白さを教えてくれた師匠的存在でもあります。

後に本格的にサボタニ趣味に目覚め、ようやく付き合い方が解ってきた感じでしょうか。

 

去年は多分、綺麗なピンクの花も咲かせてくれました。気付いたら萎んでて見てないけど…

 

しかし、この子は毎年スタートがちょいと遅いような気がます。

ギムノが目覚める条件って、やはり気温と湿度でしょうか?我が家のベランダはよく風が通るので、なかなか条件に達しなかったのかな?

来年はちょっと蒸し作りを意識して、早めのスタートを目指してみたいです。

 

 あと今年はちゃんとお花をみたいですね~

実生2020 ~コピアポア編~

いつか庭ででっかいサボテンを育てたい。

そんな夢を見ながら今年もサボテン実生に挑戦です!

今回は 後々場所を取りづらい小型種もしくは成長が遅い種類がメインです。

 

 とりあえず興味のあるコピアポアをフリマアプリ&Yahoo!ショッピングで物色…

黒王丸(Copiapoa cinerea)10粒と ヒポガエア(Copiapoa hypogaea)20粒を購入しました。

黒王丸は初めてのフィールドナンバー付きです。犬や猫で言う血統書付きみたいで特別感ありますね。

 

チリのアタカマ砂漠に生息するコピアポアは硬質と軟質の2グループがあり、黒王丸といえば硬質コピアポアの代表選手。現地球は真っ白な肌に黒い棘が渋くてかっこいいですね。

一方ヒポガエアは軟質コピの代表?かはわかりませんが、地面に埋もれるように自生している小型のサボテンです。茶色っぽくてボツボツした肌が特徴的。個人的にとても気になるサボテンです。

 

さて播種の方法ですが、「カクタスハンドブック 原種サボテンを楽しむ」の中にある、「自生地風手抜きタネまき法」を参考にさせていただきました。

この方法は苗床に砂利をまくのですが、冬までには乾燥に耐える丈夫な苗に育つらしい。

考えてみれば自然環境でこぼれた種って、風や雨に運ばれて岩の隙間とかに入り込んで芽吹くようなイメージです。砂利が急激な乾燥や日光から種ちゃんを守ってくれるわけですね~ 。

  

こちらがベランダの日陰っぽい場所で播種後3週間経過した物になります。

f:id:sabopeix:20200530104614j:plain

おわかりいただけただろうか… 

砂利の中に芽を探すだけでかなりの時が過ぎます。

芽を…いや目を皿にして探した結果、どちらも4~5個ほど発芽を確認しました。スマホマクロレンズ欲しい。

 

比較的高級な種子だったものの発芽率は期待をやや下回りました。種の鮮度も分からないので良いのか悪いのか。正直ヒポガエアはもう少し頑張って欲しい所でした。

とりあえず鉢がただのミニ枯山水にならなくてよかったです。

 

今後は一つでも多く生き残ってもらい、高温多湿な日本の夏に耐えられるようになっていただかなければなりませんね。果たしてどうなるか。

 

地味な砂利の写真だけだとアレなんで、去年購入した我が家のコルムナアルバ御大です。

国内実生苗なので青々していますが、棘がべっ甲のようで美しいです。

f:id:sabopeix:20200530104702j:plain

 

コピアポアはロマンですね!

メルカリで買ったオペルクリカリア・パキプスの成長

f:id:sabopeix:20200524091242j:plain
去年メルカリで購入したコーデックスの王様、オペルクリカリア・パキプスです。

根元から立派な塊根が覗いています。新芽がツヤツヤ!

 

パキプスはマダガスカルのトゥリアラという地域が原産の植物だそうですが、これは日本の国内実生。山採りはやけに高いし、欲しいとも思わないのでこれで十分です。買ったところで置き場所もない!

とはいえ高価でしたが。

 

去年はネット販売で実生パキプスをよく見かけました。今年はあまり出てない気がします。もう1本くらい買えばよかったかな…

 

 

異国の地に思いをはせながら育てております。

 

購入した時の写真がありました。まだ細いですねー。

f:id:sabopeix:20200524093042j:plain

 

鉢に深さがなく少し窮屈そうだったので、植え替えです!

 

f:id:sabopeix:20200524091258j:plain

根っこがモリモリ!

順調に育ってくれているようですね。

 

f:id:sabopeix:20200524091309j:plain

相変わらず水代が無い…

鉢はホームセンターで見つけたアイリスオーヤマのティルトケンガイ鉢4号。

元の鉢と直径がほぼ変わらず、深さのみが増していい感じなんですが、見た目は味もへったくれもないですね!

 

ここから少し遮光環境で過ごしてもらった後、直射日光へGO!

いよいよ夏本番ですね~

ファガロイデス植え替え

自粛の世の中で特にやることもないので、週末は自宅で植え替え作業を進めています。

 

5月から野外管理に移したブルセラ・ファガロイデスを植え替えました。

 

鉢から抜いた姿。

f:id:sabopeix:20200510161539j:plain

 

爪楊枝程度の小さな苗に、立派な塊根ができています。

オペルクリカリア・パキプスの記事等で塊根の事を「パワータンク」と呼んだりしていますが、ウィキとかで調べても全く出てきません。

塊根は英語で tuberous root でした。

パワータンクは俗語なんでしょうか?かっこいい呼び方ですけどね、パワータンク!

おっ、これは良いパワタンですね!みたいな!

 

話を戻しましょう。

 

前回、多胚の種から発芽した苗はくっついているのかみたいな事を書いたんですが、

f:id:sabopeix:20200510161605j:plain

それぞれ独立してました。

立派な双子ちゃんです。

 

 

f:id:sabopeix:20200510161628j:plain

鉢は元のやつと同サイズにしたのですが、想像以上に塊根が立派だった為、根の成長代を考慮して植えると、やや浅植え&用土マシマシになってしまいました…

 

鉢は近所のホームセンターで売っている、定番のアップルウェアー(株)プレステラ90型ですが、これの深鉢バージョンは置いてないんですよね。ネットで買うと割高だし。

 

 

 

 

牛乳パックを切れば好きな長さで簡易的なポットを製作できるので植え替え頻度の多い幼苗ならばそれで良いかも。あとは見てくれを気にしなければ、ですが。

 

とはいえ、人間が細かいことを気にせずともファガロイデスは5月の陽気でのびのび成長してくれることでしょう!

 

今年は幹を立派に太らせておくれ~

f:id:sabopeix:20200510161647j:plain

 

実生のブルセラ・ファガロイデス

f:id:sabopeix:20200502152003j:plain

5月に入り、一気に暑くなりましたね。

 

去年の4月ごろに播種したブルセラ・ファガロイデス。

成長した株はボトルのような形の幹とペリペリ剥がれる白い表皮が特徴的なカンラン科ブルセラ属の灌木コーデックスです。

 

ネットで種を7粒1000円程で購入。そのうち発芽したのは一粒だけでした。唯一発芽してくれた子なので、それはもう愛おしいです(笑)

発芽した後は遅いながらにすくすく成長し、無事に冬越し。 新芽を出してくれました。

嗚呼かわいい…

 

ブルセラは多胚という性質があるそうで、一粒から二本発芽しています。

とりあえず株分けして一本ずつにしたいのですが、多胚の種から発芽した株はつながっているのでしょうか?それとも最初から独立しているのでしょうか?立派な塊根はできているでしょうか!?

 

ひとまず室内から出したばかりなので、お外の環境に慣れた頃に植え替えして確認しようと思います!

 

あと、盆栽のように「芽摘み」をすると良いそうなので、今年は芽摘みを行いつつ、いい匂いがするとかいう噂のハッパをクンクンしたいです。

 

幹が太くコーデックスらしい形になってくれるとよいですね。

 

かわいいですねえブルセラ