お庭のサボとタニ

庭の片隅の砂漠地帯(簡易フレーム)

我が家の強健チランジア、アエラントス×ベルゲリ

チランジアも多少は育てているのですが、今回は庭に出しっぱなし、我が家の強健チラを紹介します。

 

それは…

 

Tillandsia aeranthos × Tillandsia bergeri

アエラントス×ベルゲリ

アエラントスとベルゲリの交配種ですね。販売者側的には交配というと聞こえが良いのでそう表記するでしょうが、大方、素性不明の雑種という事でしょう。

メルカリにて小苗を購入して2年ほど育てております。最初のうちは単頭でしたが開花を経て分岐が始まりました。

 

このチランジアはアルゼンチン原産だそうで、耐暑性、耐寒性に優れているようです。

我が地方の冬の最低気温は-4℃位が大体底という感じ。積雪も年に1回程度です。そんな環境で屋根なしの野外で余裕の越冬をしています。夏は遮光も特にせず、たまに庭の水やりついでにシャワーをかけてやっています。完全に放任栽培です。

 

その他のチラ達(ハリシー、カプトメデューサイオナンタ)は、12月の最低気温0℃あたりを目安に室内に避難させています。この辺も弱くはないんですが、さすがに通年野外は厳しいです。

 

強健チラは見た目がやや地味なのを除けば綺麗な花も楽しめて、ガーデン資材的な楽しみ方が広がる優秀な植物なのではと思っています。

大きなクランプ株にして花を咲かせれば見ごたえもありますし、庭にポールを立ててそこに単品でハンギングしてもおしゃれなんじゃないかと。

 

↓こういうやつ。

 

あとは玄関前のスペースに大き目の流木を置いてそこに着生してみたりとか?

寂しくなりがちなベランダの物干しにぶら下げてみたりとか?

 

強健ゆえに利用価値が多そうな植物ですね!

耐える

春の引っ越しが近づいてきてバタバタな今日この頃。

 

サボテン栽培を始めて約3年目の冬でしたが、今回、小さな実生苗以外のサボテンは初の野外管理を敢行しました。

コロナの自粛の中、昨年はちょくちょくサボテンを購入してしまい、鉢数が増えてしまったため、全部室内に取り込むのが厳しくなってきた為です…

 

環境は、南側ベランダのコンクリートの上に置いた簡易フレームの中で、完全断水の状態でサボテン達には耐えてもらいました。

簡易フレームの効果は結構あるようで、最低気温-2℃の真冬でも-0.8~0℃、最高28℃まで上がりました。

種類によりますが、大体のサボテンはこれで冬越しいけそうです。

 

菊水(Strombocactus disciformis) 

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冬の断水でぺしゃんこですが、花芽が上がってきています。 

今シーズン、寒波の到来もしばしばあった冬でしたが、確実に春の足音が聞こえています。

 

そして、引っ越ししていよいよ持ち家になりますので、「ベランダのサボとタニ」では無くなってしまうのですね。

今年はまず新居での栽培環境を整えつつ、庭造り等も挑戦してみようかな。

これからもっともっと園芸を楽しみたいと思います!

 

パキプスひと夏の成長


春ごろに植え替えた我が家のオペルクリカリア・パキプスの成長を見てみましょう。

前回はこんな感じで植え替えしてました。

sabopeix.hatenablog.com

暑かった今年の夏も元気に過ごし、すっかり秋になってました。。

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最低気温が10℃近くなってきて紅葉し始めました。枝も増えましたね。

真夏に少し剪定しています。横へ、横へと枝を展開していく性質のようです。

 

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幹と呼べるくらいになったでしょうか。

ゴツゴツしたパキプスらしい雰囲気が出てきました。想像したより成長が早くて楽しいです。

きっと地下の塊根も発達してるでしょう!

 

 おまけ

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細かったブルセラ・ファガロイデスもかなりいい感じです!

 

灌木コーデックスは、葉っぱが風にゆれて涼し気なのが気に入っています。サボテンには無い良さですね!直射日光雨ざらしOKな所も楽ですし。

 

そろそろ室内取り込み考えなきゃですね。

花咲く士童

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他のサボのおまけでついてきた、士童(Frailea castanea)です。

 

南米出身の小型サボテン、フライレア属は閉花受精という性質を持つらしい。

つまり、蕾のまま花が開かずに自家受粉して結実するという珍しい特徴を持っているらしい。

 

のですが、日曜日の梅雨の晴れ間に開花してくれました!

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優しいレモンイエローです。

 

 

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100円玉サイズの球体から精一杯に花を咲かせる姿はなんとも健気。真横から眺めた時のラッパ型が好きです!個人的に。

 

せっかくなのでお花をコチョコチョしておきましょう。結実するかな?

 

フライレア属は自家受粉でどんどん増える代わりに比較的短命なサボテンのようです。生命サイクルが短く多産なネズミみたいですね。どんどん増やさなきゃ。

 

士童にも大型士童やニーテンス(稜が少ない)等のバリエーションがあるようですが、うちのは平凡なプレーン士童。種ができたら蒔いてみようと思います。

実生2020 ~パキポディウム編~

パキポってかわいいですよね。

 

形が様々で花も可愛いし、強健な物から難物まで、初心者から上級者まで楽しめる。人気なのもうなずけます。

 

本当はあれこれ蒔きたいけれど、スペースも限られているので今年のパキポは1種類。

欲しいパキポは沢山あるのですが、エビス大黒(デンシカウレ)にしました。

 

エビス大黒は強健なデンシフローラム(Pachypodium densiflorum)と扁平に育つがやや栽培が難しいらしいブレビカウレ(Pachypodium brevicaule)の交配種です。二種のいいとこ取りで、強健かつ特徴ある扁平型のパキポディウムという事ですね。

 

難しそうなやつは蒔かないという自分の中の暗黙のルールがあったりなかったりなので、丈夫なパキポは大歓迎です。

 

はい、蒔きました!

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生えました!発芽率100パーセント! 

 

パキポは芽もかわいい…

 

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室内で管理してたので、斜めです。
ダイソーの遮光ネットをテープで雑にとめて、お外へ。

 

そして2か月!

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最初は細かったエビ大達も横に太ってきました。

今後が楽しみです。

 

実は去年のグラキリス実生の際、梅雨明けの猛暑に急に曝したせいか、大部分の苗を死なせてしまいました。パキポ=直射日光のイメージだったのですが、やはり幼苗は少々デリケートなよう。

グラキリの二の舞にならぬよう、梅雨明けは慎重に遮光して管理しようと思います。

 

そして去年の夏~冬をサヴァイヴしたグラキリコンビ。

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少々雨にあて過ぎかしら。

 

いよいよ夏本番…ッ!

しわしわ!聖王丸

最近暑いですね。

我が家のギムノカリキウム・聖王丸(Gymnocalycium buenekeri)です。

 

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ペンタカンサとも呼ばれるこのサボテン、買ったときに札が付いていなかったので、正確には「多分聖王丸だと思われるサボテン」です。

ほぼ同じ見た目でツヤツヤなのはホルスティ(Gymnocalycium horstii)だそうです。

 

さてこの聖王丸、春の植え替えを済ませ、とっくにゴールデンウィークも過ぎたのに冬の断水から中々目覚めてくれず、しわしわの状態が続いていました。

 

そして6月に入り、夜も少しムシっとする日が増えてきた今日この頃、ようやくふっくらし始めて一安心です。

 

聖王丸は少し遮光した環境で、水やりしっかり目で育てるという、初心者のサボテン栽培に対するイメージを裏切るわがままな奴であります。

わがままボディです。

 

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この子は自分が社会人になってから初めて買ったサボテンで、いきなり直射日光で変色させたり、ベランダの全く合わない環境で2年ほど成長させられなかったり、いろいろ苦労をかけたサボテンであると同時にサボテン栽培の面白さを教えてくれた師匠的存在でもあります。

後に本格的にサボタニ趣味に目覚め、ようやく付き合い方が解ってきた感じでしょうか。

 

去年は多分、綺麗なピンクの花も咲かせてくれました。気付いたら萎んでて見てないけど…

 

しかし、この子は毎年スタートがちょいと遅いような気がます。

ギムノが目覚める条件って、やはり気温と湿度でしょうか?我が家のベランダはよく風が通るので、なかなか条件に達しなかったのかな?

来年はちょっと蒸し作りを意識して、早めのスタートを目指してみたいです。

 

 あと今年はちゃんとお花をみたいですね~

実生2020 ~コピアポア編~

いつか庭ででっかいサボテンを育てたい。

そんな夢を見ながら今年もサボテン実生に挑戦です!

今回は 後々場所を取りづらい小型種もしくは成長が遅い種類がメインです。

 

 とりあえず興味のあるコピアポアをフリマアプリ&Yahoo!ショッピングで物色…

黒王丸(Copiapoa cinerea)10粒と ヒポガエア(Copiapoa hypogaea)20粒を購入しました。

黒王丸は初めてのフィールドナンバー付きです。犬や猫で言う血統書付きみたいで特別感ありますね。

 

チリのアタカマ砂漠に生息するコピアポアは硬質と軟質の2グループがあり、黒王丸といえば硬質コピアポアの代表選手。現地球は真っ白な肌に黒い棘が渋くてかっこいいですね。

一方ヒポガエアは軟質コピの代表?かはわかりませんが、地面に埋もれるように自生している小型のサボテンです。茶色っぽくてボツボツした肌が特徴的。個人的にとても気になるサボテンです。

 

さて播種の方法ですが、「カクタスハンドブック 原種サボテンを楽しむ」の中にある、「自生地風手抜きタネまき法」を参考にさせていただきました。

この方法は苗床に砂利をまくのですが、冬までには乾燥に耐える丈夫な苗に育つらしい。

考えてみれば自然環境でこぼれた種って、風や雨に運ばれて岩の隙間とかに入り込んで芽吹くようなイメージです。砂利が急激な乾燥や日光から種ちゃんを守ってくれるわけですね~ 。

  

こちらがベランダの日陰っぽい場所で播種後3週間経過した物になります。

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おわかりいただけただろうか… 

砂利の中に芽を探すだけでかなりの時が過ぎます。

芽を…いや目を皿にして探した結果、どちらも4~5個ほど発芽を確認しました。スマホマクロレンズ欲しい。

 

比較的高級な種子だったものの発芽率は期待をやや下回りました。種の鮮度も分からないので良いのか悪いのか。正直ヒポガエアはもう少し頑張って欲しい所でした。

とりあえず鉢がただのミニ枯山水にならなくてよかったです。

 

今後は一つでも多く生き残ってもらい、高温多湿な日本の夏に耐えられるようになっていただかなければなりませんね。果たしてどうなるか。

 

地味な砂利の写真だけだとアレなんで、去年購入した我が家のコルムナアルバ御大です。

国内実生苗なので青々していますが、棘がべっ甲のようで美しいです。

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コピアポアはロマンですね!